EC向けリスティング運用のコツがあります。今回はそれを書いてみましょう。

 

 

① 単品型ECか多品種型ECかで全く変わる。素人にはむしろ多品種型の方が簡単。

 

・化粧品などの単品型ECは殆どの場合、オリジナル商品や自社ブランドを扱っているので、検索ボリュームが少ないです。よって ”潜在客向け” の広告を出す必要があり、そちらがメインになります。潜在客向けの運用は実は結構難しく、商品やサイトに明確な違い・強みがないと中々コンバージョンに結びつきません。が、価格競争が起きないので、売れればかなり収益性は高くなります。

 

一方で、多品目型ECの場合、売っている商品は認知されているものが多く、 ”顕在客向け” のリスティング広告がメインになることが多いです。競合も多いですが、売上・客数は獲得しやすいですね。初心者にはむしろこちらの方が運用しやすいはずです。

 

 

② 外と中は2つで1つ。商材についても知っておくこと(特に商材ごとの粗利率)。

・商品について知っておくことも重要です。リスティングを始め、広告は外から連れてくるまでが仕事で、サイト・商品に強みが無いと売れません。また、CPAは商品の粗利率によっても大きく左右されます。

クリック入札単価を求めるには、以下の数式が参考になると思います。

 

゛y(入札単価)=客単価×粗利率×コンバージョン率÷2”

 

・最後の ÷2 は人件費(外注の場合は代行料)を考慮したものです。2ではなく1.5でも3でもいいですね。

 

 

③ 50点を目指す

・特に単品型ECのリスティング広告の場合、50点を目指しましょう。及第点の70点はすぐに達成するのは難しいかもしれませんので。多品目型ECの場合はサイトカテゴリーに合わせて作ればいいので、人海戦術でやればある程度の結果は出しやすいと思いますね。

 

どちらにせよ、リスティング広告は既存客向けに高機能・多機能化した結果、初心者が追いつけない 『イノベーションのジレンマ』 に陥ってますので、インハウスでやる際にも専属担当者が必要ですね。